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日別アーカイブ: 2026年3月16日

第3回「高圧ケーブルと端末処理の基本」

皆さんこんにちは!

富山県砺波市を拠点に電気工事・空調設備工事を行っている

株式会社広田電気商会、更新担当の明日です。

 

 

 

高圧ケーブルと端末処理の基本:事故を防ぐために押さえたい施工・劣化・点検のポイント⚡

受変電設備の仕事に関わっていると、キュービクル本体や遮断器、継電器に意識が向きやすいですが、実はかなり重要なのが高圧ケーブルです。
キュービクルがどれだけしっかりしていても、そこに電気を届けるケーブルや、接続部の端末処理に問題があれば、設備全体としては安心できません😅

むしろ現場では、
「本体よりもケーブルまわりが怪しい」
「端末処理部が気になる」
「施工してから年数が経っていて絶縁状態が心配」
といったケースも少なくありません。

高圧ケーブルは、言ってみれば受電設備の“血管”のようなものです🩸
電気を安全に運ぶ役割を担っている一方で、普段は目立ちにくく、異常も見えにくい存在です。
そのため、つい「大丈夫そう」で流してしまいがちですが、実際には劣化・湿気・曲げ・接続不良・端末処理不良など、トラブルの種がいろいろ潜んでいます。

特に高圧ケーブルの世界では、ケーブルそのものと同じくらい、いや場合によってはそれ以上に、端末処理や接続部の品質が重要です。
ケーブル自体は規格品でも、最後の施工が甘ければ、そこが弱点になります。
逆に、基本を押さえた丁寧な施工ができていれば、トラブルのリスクはかなり減らせます✨

第2回では、受変電設備の単線結線図や保護協調について触れました。
今回はその流れを受けて、高圧ケーブルの基本端末処理の考え方よくある不具合現場で意識したい点検ポイントについて、できるだけわかりやすく整理していきます😊


そもそも高圧ケーブルって何がそんなに大事なの?🤔

高圧受電設備では、電力会社から受けた高圧電力をキュービクルへ引き込み、そこから変圧器や各系統へつないでいきます。
このとき使われるのが高圧ケーブルです⚡

一見すると、ただ電気を流すだけの配線のように感じるかもしれません。
でも実際は、高圧というだけあって、低圧配線の感覚で考えると危険です。
絶縁性能、曲げ半径、端末処理、支持方法、施工環境など、気をつけるべきことがかなりあります。

高圧ケーブルでトラブルが起きると、

・地絡事故

・短絡事故

・停電

・保護装置の動作

・設備停止

・復旧作業の長期化

といった形で、影響が大きくなりやすいです💥

しかもケーブル事故は、設備の内部部品交換に比べて、原因の切り分けや復旧に時間がかかることもあります。
ルートのどこに問題があるか、端末か途中か、湿気か劣化か、施工起因か外傷か…。
簡単には見えないからこそ、日頃から基本を押さえておくことが大切なんです。


高圧ケーブルの基本は「絶縁を守ること」です🧰

高圧ケーブルのいちばん大事な役割は、もちろん電気を流すことですが、現場感覚でいうとそれ以上に大事なのが絶縁をきちんと守ることです。

高圧は電圧が高いぶん、少しの絶縁不良が大きな事故につながりやすいです。
そのため、ケーブルは単に導体が中に入っているだけではなく、絶縁体、シース、遮へいなど、何層もの構造で安全を確保しています。

現場でよく出てくるのは、たとえばCVケーブルやCVTケーブルなどですが、どのケーブルを使うにしても、共通して大事なのは

・傷をつけない

・無理に曲げない

・端末処理を丁寧にやる

・水や湿気を入れない

・適切に固定する

ということです😊

特に高圧ケーブルは、見た目には少し擦れた程度でも、内部の絶縁に影響している場合があります。
外から見て「なんとなく大丈夫そう」で済ませず、施工中から“絶縁を壊さない扱い”を意識することが重要です。


端末処理は「最後にやる作業」ではなく「事故を左右する工程」です🔧

高圧ケーブルの施工で、とても大事なのが端末処理です。
現場ではつい「最後の接続作業」みたいに見られがちですが、実際にはかなり重要な工程です。

なぜかというと、高圧ケーブルは途中までは工場製品として安定した品質がありますが、端末部分は現場施工になることが多いからです。
つまり、ここは人の技量や丁寧さがそのまま出やすい部分なんです😌

端末処理で特に大切なのは、

・寸法通りに処理すること

・半導電層の処理を丁寧にすること

・絶縁体に傷をつけないこと

・ストレスコーンや部材の施工を正確に行うこと

・圧着や接続を確実に行うこと

・水分や異物を入れないこと

このあたりです。

高圧ケーブルは、端末部で電界が集中しやすいため、ここをうまく処理できていないと、部分放電や絶縁破壊の原因になります⚠️
とくに半導電層の剥ぎ取りや、絶縁体表面の仕上げが雑だと、将来的なトラブルにつながることがあります。

「見た目がつながっているからOK」ではなく、電気的に無理のない状態をつくれているかが大事なんです。


端末処理でありがちなミスとは?😅

高圧ケーブルの端末処理で怖いのは、大きなミスだけではありません。
むしろ、ちょっとした施工不良が後から効いてくることがあります。

たとえば、

・寸法が微妙にずれている

・絶縁体に刃物傷が入っている

・剥ぎ取りが荒い

・圧着が甘い

・テープや部材の巻き方が不均一

・雨天や湿気の多い環境で無理に施工した

・汚れが付いたまま組んだ

・曲げ応力がかかる位置で無理に固定した

こういったものです。

その場では問題が出なくても、運転開始後しばらくしてから絶縁不良や地絡につながることがあります💦
しかも厄介なのは、事故が起きたときには「原因がかなり前の施工」にある場合もあることです。

だからこそ、高圧ケーブルの端末処理はスピードよりも確実性。
慣れてきても、説明書や施工要領を軽く見ないことが大切です📘


高圧ケーブルは「曲げ方」や「取り回し」でも差が出ます↪️

高圧ケーブルは太くて硬いので、現場ではどうしても取り回しが大変です。
ですが、この取り回しの雑さが後から効いてくることがあります。

よくあるのが、

・曲げ半径がきつすぎる

・引っ張りすぎる

・無理にねじる

・ラックや盤内で押し込みすぎる

・端末部に応力が残るような固定をしている

といったケースです。

ケーブルは丈夫そうに見えても、無理な力が加わると内部にストレスが残ります。
特に端末の近くで強い曲げや引っ張りがあると、接続部に負担が集中しやすくなります。

また、盤内で見た目を整えようとして無理に押さえ込むと、かえって施工品質が落ちることもあります。
だから高圧ケーブルは、ただ「納める」ではなく、無理のない状態で納めるのが大事です😊


劣化のサインは「いかにも壊れている」形だけではありません👀

高圧ケーブルの怖いところは、劣化が目立ちにくいことです。
パッと見では大丈夫そうでも、内部で絶縁が弱っていることがあります。

ただ、現場で見逃したくないサインはいくつかあります。

たとえば、

・端末部の汚れや変色

・白っぽい粉や異常な付着物

・シースのひび割れ

・硬化やベタつき

・端末処理部の浮きや剥がれ

・異常発熱の痕跡

・水の侵入が疑われる跡

・ケーブル支持部のゆるみや擦れ

などです🔍

もちろん見た目だけでは判断できないことも多いですが、こうした“違和感”を放置しないことが大切です。
高圧ケーブルは一度事故になると影響が大きいので、少しの異常でも「気のせい」で流さず、点検・測定・更新判断につなげる意識が重要です。


水と湿気は高圧ケーブルの大敵です💧

高圧ケーブルにとって、水や湿気はかなり厄介です。
特に端末部や接続部は、施工状態によっては水分の影響を受けやすくなります。

たとえば、

・地中管路の結露

・ハンドホール内の浸水

・屋外端末への雨水

・盤内への湿気の侵入

・施工時の雨・結露

こういったものが積み重なると、絶縁劣化の原因になります。

高圧ケーブルの施工では、「今濡れていないから大丈夫」ではなく、将来的に水が来る可能性まで考えるのが大事です☔
防水処理、立ち上がりの納め方、端末位置、シール処理、ドレン対策など、細かな配慮が長期的な安心につながります。


点検では「ケーブルそのもの」だけでなく「周辺」も見るのがコツです📝

高圧ケーブルの点検というと、ついケーブル本体や端末部ばかり見がちです。
でも実際には、それだけでは足りません。

見るべきなのは、

・ケーブルラックや支持金具の状態

・ケーブルに無理な荷重がかかっていないか

・端末近くの固定状態

・他設備との接触

・発熱源の近くにないか

・水のたまりやすい環境になっていないか

・動物や害虫の侵入がないか

といった“周辺環境”です🐭

ケーブル自体は正常でも、周辺環境が悪ければ劣化は進みやすくなります。
つまり点検は、一本のケーブルだけを見るのではなく、そのケーブルがどういう環境で生きているかを見ることが大事なんです。


更新の判断は「まだ使える」だけで決めないほうが安心です🔄

高圧ケーブルは高価ですし、更新工事も簡単ではありません。
そのため、「まだ動いているからもう少し使おう」という判断になりやすいです。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。

ただ、受変電設備全体で考えると、高圧ケーブルは事故時の影響が大きいので、
壊れてから対応するより、計画的に更新を考えるほうが安心なことも多いです😊

特に、

・施工からかなり年数が経っている

・端末処理部が不安

・過去に絶縁低下の傾向があった

・湿気の多い環境で使っている

・増設・改修でケーブルルートが無理気味

・設備全体更新の時期が近い

といった場合は、設備全体の更新計画とあわせて見直すのがおすすめです。


まとめ⚡

高圧ケーブルは、受変電設備の中では目立ちにくい存在ですが、実は設備の安全性を大きく左右する重要な部分です。
どれだけキュービクルや遮断器がしっかりしていても、ケーブルや端末処理に問題があれば、事故や停電のリスクは高まります。

特に意識したいのは、

・高圧ケーブルは絶縁が命であること

・端末処理は施工品質がそのまま出やすいこと

・曲げや取り回しも劣化要因になること

・水や湿気が大敵であること

・点検では周辺環境まで含めて見ること

・更新は壊れてからではなく計画的に考えること

このあたりです🔧

第2回で単線結線図と保護協調を見たうえで、第3回の高圧ケーブルまで押さえると、受変電設備の理解はかなり立体的になります。
図面の中の一本の線が、現場ではどういう施工・劣化・点検につながっているのか。
そこが見えてくると、電気工事の現場感もぐっと深まります😊


 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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